アプリ開発の雑記帳

アプリ開発やスマホアプリを触ってる内に感じた事を備忘録がてら纏めた内容です。筆者が雑食なのでアプリ運営以外の事も多分書きます

アプリのクオリティを上げるための3つのポイント

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いきなり直球なテーマです。
ずばり、アプリのクオリティを上げるためには何が必要なのか、です。

今回は私がアプリ制作に関わる点で心掛けている点をご紹介したいと思います。
それはもう沢山の事柄があるのですが、一言ズバリでいうと

ユーザーにとって、どうなのか

に、集約されるとは思っているのですが、
一体それはどういう事なのか、1個ずつ、紐解いてお話していきます。

1.仕様に納得感や意味を持たせる
よくありがちな話なのですが、アプリの仕様を決める際に
「このアプリでもこの仕様だから」や、「これが仕様だから」という話で
進められる事はアプリ開発者にとって、少なからず経験があるかと思います。

ですが、仕様にはその仕様であるべき理由や、ほかの構成要素を伴うが故の有効性があるのです。
例えば、ガチャ被りでも各ゲームによって色んな仕様がありますね。
≪例≫
白猫プロジェクト
 ➡レア度に応じてルーンという強化アイテムに変換

モンスト
 ➡進化と、神化という風に強化のさせ方に分岐を持たせて
  同キャラでも使い所を分けたり、同じキャラに合成して
  ラック値を増やすことでドロップ率を上げたりする事が可能
チェインクロニクル
 ➡4枚被りまでは限界突破素材として、またはレア度に応じて
  ガチャorショップで使えるリングに還元可能


いずれも付随するシステムと、そのシステムで達成している体験を
伴うが故に決められている仕様だと私は捉えています。
なので、ここで言いたいのは「〇〇でガチャ被りしたらこうなるから
ウチのゲームでもこうしよう」という結果だけを採用するのではなく、
「こういう遊ばせ方をしたいので、そのためにはこういった要素が必要だから
ウチのゲームではこうしよう」という風に構成要素と、
そこで体験させたい事、その為に必要な事をきちんと用意して、
その仕様がその仕様であるべき納得感を用意してあげるのが必要だと思います。

2.タスクをこなすを勘違いしない
そもそも、開発は意図通りに進むことなどそうそう無いですし、
色々と不測の事態も起こりやすいモノではあります。
ですが、どれだけ開発者が大変な苦労をしようと、
ユーザーにとっては触っているアプリがすべての結果な訳です。
納期までにユーザーにお出しするクオリティを伴うものを完成させる。
それがプロの仕事だと考えます。
では、それは一体どうやったら達成できるのでしょうか?


私がよくやるのは「ここでユーザーに体験させたい事、感じさせたい事はなんなのか」をはっきりさせる事と、それであってるのかを自問自答する事、
合っているならばそれが達成されているかを検証する事の3点です。


ただ、体験した事のある方は分かると思うのですが、
こういった事は開発当事者であればあるほど、見えなくなってくるもので
それ自体は仕方がない事だと思います。誰だって自分に都合よく解釈したいものです。
ですが、今一度、まずは自分が初めてこの機能を触るユーザーだと仮定して
アプリを触ると、意外と「あれ?わからない?」ってなったりするものです。
大事なのはユーザーはこう動くだろうという思い込みを捨てる事
初めて触る人が遊べるための情報がきちんと搭載されているのか
確認する事だと考えます。
自分でやるのが難しい人は、その開発に携わってない人に触って貰うのも手です。

3.ユーザー認知を上げる
これも忘れられやすい部分なのですが、せっかく良い機能を作っても
ユーザーに認知されなければ無駄になってしまいます。
なので、認知してほしい機能はそこに至るまでの導線を
きちんと用意してあげましょう。

分かり易い例で行くと

・アプリを立ち上げた時のファーストビューの中に導線がある
・内容の更新があれば「NEW」マークや「!」マークで通知する
・機能の利用自体をウィークリーミッションやアチーブメントなどの達成条件に入れ込む
・機能解放時にポップアップ等を表示させてユーザーに強制的に認知させる
・機能導線のボタンなどに動きや色の変化をつけて存在をアピールする
などがあげられます。
それとは別に使いやすさなども大事なポイントです。
よく使う機能なのに行き方が複雑だったり、分かりづらかったりすると、
それだけでユーザーは使う気を失くしてしまいます。
UXとユーザビリティの2つの観点は必ず持っておくようにしましょう。

如何でしたでしょうか。この話題は色々と他にもまだ根が深い話だと思いますが
ひとまず3つのポイントに纏めて今回はお話させてもらいました。
最後によく自分に言い聞かせる言葉ではありますが
「開発者都合はユーザーには関係ない」これを心に常に持つようにしています。
勿論、Tier改定とか、新OS発表とか
避けられない事態はあるじゃないかという意見もあるとは思うのですが、
普段の業務の中で「しょうがないよね」となってる部分に対して、
「でもそれってユーザーにとってどうなの?」と思ってみる事から
是非始めてみて頂けたらな、と思います。

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